この記事で分かること
そもそもNISAとは?「税金がかからない」の意味
通常、株や投資信託で利益が出ると、売却益や配当などに税金がかかります。
NISAは、その税金が“非課税”になる枠を用意してくれる制度です。
なぜお得?(超ざっくり)
- 通常:利益が出る → 税金が差し引かれる → 手元に残る利益が減る
- NISA:利益が出る → 税金がかからない → 手元に残る利益が増える
※「絶対に儲かる制度」という意味ではありません。損をすることもあります(投資のリスクは残ります)。
新NISAの2つの枠:つみたて投資枠と成長投資枠
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。
初心者が混乱しやすいのは「どっちを使うべき?」ですが、基本は目的で分けると分かりやすいです。
| 枠 | 向いている人 | 代表的な買い方 | 商品イメージ |
|---|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 投資が初めて/毎月コツコツで続けたい | 積立(毎月・毎週など) | 長期の積立・分散に適した投資信託など |
| 成長投資枠 | 慣れてきた/ETFや個別株も使いたい | 一括・積立どちらも可 | 上場株式・ETF・投資信託など(一定の除外あり) |
初心者はどっちから?
まずはつみたて投資枠で、分散された商品(例:インデックス系の投資信託)を積み立てるのが王道です。
成長投資枠は「ETFを買いたい」「個別株もやってみたい」など目的が出てからでOKです。
枠のルール:年間投資枠・生涯の上限・枠の再利用
ここが一番混乱しやすいので、要点だけまとめます。
新NISAは ①年間の投資枠 と ②生涯の非課税保有限度額 の2段構えです。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 | 合計で年間最大360万円 |
| 生涯の非課税保有限度額(総枠) | 1,800万円(簿価=買った金額で管理) | 売却すると、その簿価分の枠が翌年以降に復活して再利用できる | |
| 成長投資枠の上限(内数) | 1,200万円 | 成長投資枠“だけ”で1,800万円は埋められない | |
| 非課税保有期間 | 無期限 | 「何年で売らないといけない」制約が基本なくなる | |
よくある勘違い(ここで止まりやすい)
- 「年間360万円=必ず毎年入れないと損」 → 無理しないでOK(生活防衛資金が先)
- 「1,800万円まで一度入れたら終わり」 → 売却すれば枠は復活(翌年以降に再利用)
- 「旧NISAから新NISAへ移せる」 → 原則、旧NISAの商品は新NISAに移せない
対象商品:何を買える?初心者の“選びやすい”分類
NISAで買える商品は多いですが、初心者は次の3分類で考えると迷いにくいです。
初心者向けの分類
- 投資信託(インデックス型):分散が効きやすい/積立と相性◎
- ETF:上場している“投資信託”のようなもの/取引時間中に売買できる
- 個別株:企業を選ぶ楽しさがある反面、分散しないとブレが大きい
迷ったらこの選び方(超シンプル)
- まず“つみたて”用に:分散されたインデックス系の投資信託を検討
- 慣れてから:ETFや個別株を成長投資枠で少額から
- 分からない間は増やさない:商品数を増やしすぎると管理が大変
始め方:口座開設から積立設定まで(失敗しにくい手順)
「何からやればいい?」を最短ルートにします。
- 証券会社を選ぶ(初心者は使いやすさ・手数料・積立設定のしやすさを重視)
- NISA口座を申し込む(本人確認・マイナンバー提出など)
- 入金方法を決める(銀行連携・自動入金など、続けやすい方法)
- 積立金額と頻度を決める(まずは無理のない金額でOK)
- 商品を選んで積立設定(買い付け日・ボーナス設定などは必要なら)
最優先:生活防衛資金を確保してから
投資は上下します。生活費まで投資に回すと、下落時にメンタルが崩れやすく、損切り・解約で失敗しがちです。
まずは「当面の生活に必要なお金」は現金で確保し、その上で積立を始めるのが安全です。
(例)初心者の型 1) つみたて投資枠:毎月コツコツ(分散された商品) 2) 慣れたら:成長投資枠でETF/個別株を少額 3) 迷う間は:増やさずに継続(積立の継続が最強)
やりがちな失敗:ここを避けるだけで勝率が上がる
- 最初から個別株を一発勝負(分散不足でブレが大きい)
- 積立額を盛りすぎる(下落時に続かない)
- 商品を増やしすぎる(管理ができず、結局放置)
- 短期で結果を求める(NISAは長期向けの設計)
旧NISAを持っている人へ(超ざっくり)
2023年までのNISA(つみたてNISA/一般NISA)で買った商品は、2024年以降も旧制度のルールで非課税のまま保有できます。
ただし、新NISAへ移す(ロールオーバー)ことはできない点が重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. NISAなら確定申告は不要?
NISA口座内の売却益・配当などは基本的に非課税なので、NISA分が原因で確定申告が必要になることは通常ありません。
一方で、課税口座での取引状況や、配当の受け取り方法によっては別途確認が必要になるケースもあります。
Q. つみたて投資枠だけで1,800万円まで使える?
可能です(時間はかかりますが、つみたて投資枠だけで総枠を使い切ることはできます)。
逆に、成長投資枠“だけ”だと上限(内数)があるため、総枠の全てを成長投資枠で埋めることはできません。
Q. 途中で証券会社を変えられる?
年単位で変更できる仕組みがあります。手続きがあるので、変更する年のスケジュールに余裕を持って動くのがおすすめです。
Q. まず毎月いくらから始めればいい?
生活防衛資金を確保したうえで、続けられる金額が正解です。
「少額でも継続する」ことが、結果的に一番強い戦略になりやすいです。
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NISAの全体像が分かったら、「何を買うか」「税金の例外」「商品タイプ」を押さえると迷いが減ります。
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※当ページは学習用です。NISAの制度は改正される可能性があります。最新情報は公的情報(金融庁など)で確認してください。